直火式焙煎2号機

最終更新日 2022/12/17

ナナハン(750g)焙煎機の製作

全景
ケースも製作し、温度計のセンサーを装着可能としています。


新設計にあたり、加熱部分も変更をくえました。
「卓上カセットコンロ」 ⇒ 「イワタニの炉端焼き機」に変更。
円状の炎では焙煎ムラが生じる原因と思い、全体へムラなく加熱できるタイプとして、炉端焼き機を採用しました。U字バーナーが特徴です。直接炎が当たるように輻射板部は外して使います。
折角なので、炉端焼きをコーヒー焙煎だけでなく鉄板焼きにもと思いまして、8mm厚の黒皮鉄板を購入しました。気軽に楽しめるのは良いのですが、正直なところ炭火焼きの方がおいしいです。

本題の焙煎機です。
炉端焼きの上に乗る、焙煎機は初号機の「反省点」を「改良点」として設計しました。以下、主な変更点です。

        初号機               2号機設計
 ・ 斜めカゴ            ⇒ 水平カゴ
 ・ 卓上カセットコンロ       ⇒ 炉端焼き機(イワタニ製)
 ・ 樹脂プーリーとRCカー用モーター ⇒ ギヤボックス付きモーター
 ・ 木製フレーム          ⇒ アルミフレーム
 ・ ネジの軸と鉄フレームに直受け  ⇒ ステンレス軸とベアリング受け
 ・ 焙煎容量300g(最大値)     ⇒ 500g以上を目標
 ・ 空回りするプーリー       ⇒ ギヤに直結

モーター部とカゴ
アルミフレームにベアリングを4ケ装着して、カゴの軸を受ける仕様です。
カゴは直径160mm・長さ160mm、モーター一体型ギヤは中華製です。
 ・モータースペック:DC12V、定格回転数13rpm、定格トルク12kg.cm
  【モータートルク12㎏/(16㎝/2=半径8㎝)=1.5㎏】
ギヤケースは一度分解して、内部の歯車が金属なのを確認しています。
(温度上昇するので、歯車が樹脂だと持たないと思いまして)また、歯車への油脂が少ないので、ギヤケース内部にグリスを塗布しています。
計算上では1.5kgのカゴ+生豆重量を回転させることができますが、中華製ですし、安全率を考慮して生豆量は750gをMAXとしました。もっと容量の大きいモーターを装備すれば、さらに1回の焙煎量を増加させることが可能です。
回転速度は約4秒に1回転です。

 (当方のコーヒー消費速度とコーヒー豆の劣化速度から、500gの焙煎と
  しています。)


魚焼き用のセラミック網の装着
ケース内部には魚焼き用のセラミック網を下部に装着しています。
これは、初号機のコンロ熱集中を分散させ、庫内温度を保つ目的で装着していました。この網の装着は効果があるので2号機にも装着です。


完成
誰もが扱える焙煎機が完成しました。
焙煎量も拡大です。最初は焙煎する事が楽しいのですが、そのうち面倒になってきます。ですので、焙煎量の増加は歓迎です。

2号機完成より、焙煎量は10kg以上を実施し、1年経過して故障はありません。実用に耐える焙煎機が完成しました。


今後、焙煎機改良にあたっての備忘録
 ・ 蓋をケース一体型としてはどうか
 ・ モーターの能力向上について検討⇒大型化
 ・ 半熱風方式の採用検討
 ・ 加工工程を少なく(量産化の場合)

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